エレベーターの内装は、設置場所の雰囲気に合わせて様々な種類があります。建物に訪れた人のほとんどが利用するエレベーターは、建物のイメージと直結しています。近年では、簡単に希望のデザインにリフォームができ、機能性も大幅に上げることができます。
こちらでは、エレベーターの内装におススメの化粧シートや面白いエレベーターデザインについて紹介します。
■エレベーター内装デザインの重要性
エレベーターは利用者にとって、建物の第一印象を左右します。
建物の内装がきれいでも、エレベーターの内装が傷だらけの場合や汚れが目立つ場合、圧迫感を感じてしまう場合など利用者にとって建物自体の印象を下げてしまう可能性があります。テナント選びやマンション選びをする際でも、エレベーターやエレベーターホールの雰囲気を見て、物件を決定する方も多くいらっしゃるようです。
エレベーターは不特定多数の人が毎日乗り降りしており、汚れが付きやすい場所です。
お部屋クロスの汚れが目立ってきたら貼り替えを検討するのと同様に、エレベーターの内装もリフォームが必要です。
エレベーター内はスペースが限られているため、大胆なイメージチェンジを行っても比較的低コストで改修可能です。壁パネル交換などの大掛かりな工事を行わなくても、キズの補修やにおい対策をするだけで印象は格段に上がります。
高級ホテルやマンションのような内装にすること、木の雰囲気を持った優しいイメージやメタリックで近代的なイメージにすること、傷がつきづらい機能性を重視した内装を選ぶことなど、コンセプトに合わせて思い通りの内装を実現することが可能です。
■エレベーター内装は化粧シートがおススメです
エレベーターの内装改修工事には、壁面の化粧シート貼替工事がおススメです。
化粧シートとは、表面に模様や柄が印刷された塩化ビニル製の薄いシートで、住宅の建具や家具にも幅広く使われています。
高度な技術と経験が必要な細かい作業ですが、既存のエレベーターの壁の上にシールのように貼り重ねてリフォーム可能です。大掛かりな養生が必要なく、短期間で施工可能なので、エレベーターを使用できない期間を減らして利用客への影響を最小限にできます。
日常の清掃は、水拭きやアルコール消毒が可能なのでお手入れも簡単です。ぶつかったりこすれたりしても傷がつきにくく丈夫なことなど、破れづらいこと、水濡れや汚れにも強く耐久性が高い特徴があります。
さらに耐久性や耐水性を高めた商品や、耐油性、耐薬品性に優れた商品。防カビ効果や抗菌効果、抗ウィルス性を高めた商品もあるので、エレベーターの設置場所や用途に合わせて選択することが可能です。
また、デザインやカラーバリエーションも豊富なので、お好みのデザインを自由に選ぶことができます。自然素材調のシートは、まるで本物の木や石などのでできているかのような、リアルな質感や風合いを持っているため、個性的なデザインの内装も夢ではありません。
費用を抑えて、見た目を一新できるので、エレベーターのリフォームには最適な素材といえます。
■化粧シートの豊富なデザイン例
化粧シートは、デザインごとに全く異なった雰囲気を作ることができます。建物の使用用途やイメージに合わせたデザインを選びましょう。
・柄のない単色パターン
マンションやビルのコンセプトや企業のイメージに合わせた色を選びましょう。モノトーンで落ち着いたシックな雰囲気を演出したり、カラフルな差し色を使って明るくポップなイメージを持たせたりできます。
・自然な印象を与える革や織物
レストランやショップ、ホテルなどで使われます。革調のものはシンプルで高級感を感じられます。織物調のものは、織り目のバリエーションがたくさんあり、手触りもそれぞれ異なります。
・温かみを感じさせる木目調
見た目も素材感も本物にそっくりなので、ナチュラルな空間が作れます。木目調の中でもカラーは様々で、ビーチのような白に近いものから、ウォルナットのような濃いブラウンまで幅広くあります。
・抽象パターン
線や形を組み合わせた抽象的な幾何学模様は、デザインにこだわったおしゃれな印象を与えます。また、「カワイイ」「かっこいい」といった漠然としたイメージに合わせたものを選ぶことができます。
・メタリック
光沢感のある単色カラーを用いるとメタリック調になります。光のあたり方によって色合いが変わるので、自然光のあたるエレベーターへ使用すると様々な表情が楽しめます。全体的に貼るよりも、アクセントとしての一面のみ使用するのがおススメです。
■世界の面白いエレベーター装飾
世界には、こだわったデザインの面白いエレベーターがたくさんあります。エレベーターを使うときの動作や扉が開く動きに合わせた工夫が満載です。
・映画「スーパーマン」のPR
スーパーマンといえば、変身シーンが有名です。スーツを脱ぐと、あの有名な赤と黄色の“S”マーク。これをエレベーターの扉の開閉で表現しています。閉じた扉の真ん中にスーツのシャツのボタンとそれを開く両手が描いてあり、扉が開くと同時にシャツのボタンも開いて、エレベーターの奥側の壁にあの“S”のマークが現れます。
作品名が書いていなくても、スーパーマンだと誰もが一瞬でわかってしまう素晴らしいデザインです。
・切れ味抜群なナイフの広告
閉じた扉には硬い殻を持ったロブスターを上から見た姿が描かれています。扉を開くとロブスターが真っ二つになって奥の壁には包丁が現れます。まるでまな板の上のロブスターを包丁で2つに切ったかのような演出です。
・エレベーターの往来のたびにオレオがミルクに浸される
ガラス張りになっているエレベーターに施された仕掛けです。エレベーターの外壁にはオレオが、ガラスの1階部分にミルクの入ったコップが描かれています。エレベーターが下がってくるとオレオがミルクの中に浸されて、エレベーターが上がると取り出されます。上下するたびにオレオがミルクの中にダイブする。何度でも見ていたくなる装飾です。
・私は猫派!パーソナリティに訴えかけるシンプルな演出
猫派の方は、エレベーターの右側へ。犬派の方は左側へ。選択肢を見せるこの演出、イベント会場やショップで使えそうなアイディアです。会場に着く前から、一緒に向かう人たちとの会話も弾んでテンションがあがってしまいそうです!
・扉が開けば、そこはディスコ!
エレベーターの扉が開くと、まるで80年代のディスコ!ポップなカラーとミラーボール、その上、ド派手な音楽が流れてきます。ポーズをとってSNSにあげたくなる、そんな特別な空間を作っています。イベント会場にも応用できそうなアイディアで、拡散されれば宣伝効果も抜群です。
■まとめ
エレベーターの内装に使われるシートのデザインや世界にあるユニークなデザインのエレベーターを紹介しました。
エレベーターは日常生活の一部となって見過ごしてしまうこともあるかと思います。だからこそ、こだわった内装を施すと意外性が高く、建物のイメージアップや高い宣伝効果があります。外出する時、出社する時、お出掛けする時など、利用するエレベーターの雰囲気が整っていると素敵な1日がスタートできそうです。機能とデザインを併せ持ったご希望通りのエレベーターの内装を実現してはいかがでしょうか。
株式会社トリウェルは、エレベーターの内装工事のスペシャリストです。豊富な施工実績と経験を活かして、ご希望のデザインを実現します。丁寧な現地調査の上、ご予算やニーズに合わせた提案が可能です。エレベーターのイメージアップや機能性向上を検討されている方は、ぜひお気軽にお問合せ下さい。
施工事例はこちらからご確認ください。
https://www.triwell.co.jp/case