【保存版】エレベーター内装の基本をプロが解説!  

皆さん、こんにちは。大阪府東大阪市を拠点に、エレベーター内装工事を専門に手掛けている株式会社トリウェルです。


エレベーターに乗る時間は数秒であることがほとんどで、エレベーターの内装や機能を気にする方は少ないかもしれません。おしゃれなデザインが施されたビルやマンションであっても、エレベーター内装のデザインや機能を考慮していない建物も多く見られます。


エレベーターは多くの人が利用することで汚れや傷がつきやすいため、機能を保つには定期的な管理が重要です。この記事では、エレベーター内装の重要性や素材などについて解説します。




■レベーター内装の重要性



エレベーター内装のデザイン性を高めることで、エレベーターの印象を変えたり、汚れを目立たなくしたりできます。エレベーターの仕上げ材の中には、防火性・耐薬品性・耐傷性などの機能を持つものも多く、エレベーターの安全性を高めることが可能です。


エレベーターは、一度に多くの人が利用する設備であり、衛生面で気になる方もいるかもしれません。耐薬品性に優れていると、アルコールなどを使って除菌や清掃ができ、少しのメンテナンスでエレベーターの清潔な状態を保てるようになります。


エレベーター内装に多く使われる素材に、ベルビアンやダイノックシートなどの化粧塩ビシートがあります。これらのシートは、前述した機能を兼ね備えており、メンテナンスの手間を軽減できます。デザイン性も高く、表面に柄や色がプリントされているため、おしゃれな内装に仕上げることができ、汚れてもすぐに貼り替えられるよう粘着剤がついています。


このように、エレベータ―内装のデザイン性と安全性を両立することで、メンテナンスがしやすく快適な状態を保てます。ビルやマンションの入居希望者の中には、物件選びのポイントとしてエレベーターやエレベーターホールの状態や雰囲気をチェックする方も多く、入居率を高めるためにもエレベーター内装への配慮が必要です。




■エレベーター内装の種類と特徴




エレベーター内装は、床マット、保護幕、化粧フィルム・床タイルの3種類が中心です。各種類の特徴についてご紹介します。


・床マット


床マットは、エレベーター内部の床に傷や汚れがつかないよう、接着不要なうえ表面を特殊加工しています。メンテナンス性と意匠性の高さで、床の張り替えが必要なタイミングでリフォームが可能です。


また、置き敷きタイプでは、裏面に滑りにくい加工を施しており、デザイン性だけでなく人や荷物の移動時の安全性も重視しています。フロアの雰囲気に合わせて選べるよう、さまざまな質感とバリエーションから選べます。


・保護幕


エレベーターの壁面を保護するためのカバーです。壁面を傷や汚れから守るだけでなく、人や荷物がぶつかったときに衝撃を緩和する役割や、防災・静電機能も持っています。


接着剤を使わず、マグネットで取り付けるタイプですので、短時間かつ簡単に保護幕が取り付けられます。


・化粧フィルム・床タイル


化粧フィルムは、エレベーターの三方枠・幕板・乗場ドア・かごドア・かごパネルなどに使われる内装材です。多くの人の出入りや荷物の搬入出にも耐えられるよう、耐久性・耐水性・耐候性・耐衝撃性などの特徴があります。化粧フィルムが劣化した場合は、取り替えも可能です。


床タイルは、床マットと同様に床の傷や劣化を防ぐ内装材です。床タイルには、複層ビニル床タイプとコンポジションビニル床タイプがあり、後者の方が摩耗に強い性質を持っています。




■エレベーター内装の選び方



ビルやマンションの内装デザインを考える際に、エレベーターの内装を重視するケースは、あまりないのではないでしょうか。しかし、エレベーターのイメージは建物そのもののイメージに直結しているため、エレベーターの内装にも配慮することが重要です。


エレベーターの内装は、以下の点に注目して選んでみましょう。


・内装の素材は化粧塩ビシートがおすすめ


化粧塩ビシートについては、「エレベーター内装の重要性」の項でも少しご紹介しました。エレベーターそのものの寿命は、およそ20年から25年と言われていますが、内装の汚れを目立たなくしたいのであれば、エレベーターそのものを取り替える必要はありません。


この場合に取り入れたいのが、化粧塩ビシートです。シートを貼るだけで作業が完了し、コストを抑え短時間で施工が可能です。本物に近い質感を持っているため、高級感が演出できます。


・床マットは置き敷きタイプがおすすめ


エレベーターに敷く床マットは、接着剤を使わない置き敷きタイプがおすすめです。汚れたときにすぐ交換でき、いつでもマットを清潔に保つことが可能です。防滑性に優れており、エレベーター内での転倒事故も防げます。




■エレベーター内装のメンテナンスと寿命



エレベーターは、無期限に使えるものではなく、耐用年数が定められています。団体により、公表している耐用年数が異なるため、具体的にどのように異なるのか見ていきましょう。


・エレベーター自体の耐用年数


国税庁では、エレベーターの法定耐用年数を17年と定めています。一方、国土交通省のガイドラインには、15年で修繕し30年での交換を推奨するとの記載があります。建築・設備維持保全推進協会では、20年から25年程度と、提示している耐用年数は団体ごとで大きく異なるのです。


エレベーターの製造メーカーが定める細かい耐用年数も、メーカーごとに異なります。20年以上である点は全てのメーカーで共通しているものの、20年から25年としているのは、株式会社日立ビルシステム・三菱電機ビルソリューションズ株式会社・フジテック株式会社などです。東芝エレベータ株式会社では、20年から30年と公表しています。


耐用年数は、メンテナンスが行われ、通常の作業条件下で使用されることを加味して定められているため、同じ製品でも設置場所や使用条件によって年数が異なる場合があるのです。


・床タイルなどの耐用年数


国土交通省が公表した「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によると、フロアタイルの耐用年数は6年と記載されています。耐用年数を過ぎると減価償却が完了するため減価償却費が計上できず、節税効果がなくなります。


ただし、6年間確実に使用できるとは限らず、使用状況によっては6年よりも大幅に短い期間で交換が必要な場合もあります。通常の使用状況でどのぐらい使えるのかを知りたい場合は、耐久年数を確認しましょう。




■まとめ



エレベーターの内装は、他の内装工事よりも専門性が高く、特に下地処理は入念に行わなくてはなりません。安全かつ迅速に内装工事を行うために、専門業者への依頼をおすすめします。


トリウェルでは、エレベーター内装を熟知し、技能士の資格を持った職人が在籍しております。豊富な経験と高い技術力を活かし、短い工期で質の高い工事を施工いたします。周囲の安全を配慮しながら、抜群のチームワークで最高の仕上がりをお約束いたしますので、エレベーターの内装工事に関するお問い合わせがございましたら、まずはお気軽にご相談ください。


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